マレー鉄道で半島縦断(SIN-KUL-HDY-BKK)

 

一般的にマレー鉄道と呼ばれますが、シンガポールとバンコク間の直通列車は存在しません。(オリエンタルエクスプレスを除く)  またルートはシンガポールから出発する北上ルートと、バンコクから出発する南下ルートがあります。

シンガポール→パダンベサール間はマレーシア国鉄、パダンベサール→バンコク間はタイ国鉄となり、最低2泊3日3本の列車を乗り継ぐ必要があります。

時間は必要ですが旅の醍醐味が味わえる、列車の旅にあなたも出かけませんか?

乗車ルート(北上ルート)

 シンガポール(Singapore) → クアラルンプール(Sentral Kuala Lumpur) ER2 Express Rakyat

 クアラルンプール → ハジャイ(Hat yai 別名ハートヤイ) EL8 Express Langkawi

 ハジャイ → バンコク(Bangkok) SP36

列車スケジュールと予約、料金

 インターネットで調べることができます。 → マレーシア国鉄KTM タイ国鉄

 マレーシア・シンガポールはKTMで、タイ国鉄区間はタイ国鉄(または発券のできる代理店)で購入する必要がありますが、国際列車で通しで乗車の場合は一度で購入できます。

 たとえば、北上ルートであるクアラルンプール→ハジャイのKTM運行の列車ですと、タイ国内部分パダンベサールとハジャイの区間は別購入の必要はありません。また未確認ですが、 南下ルートのバンコク→バタワースのタイ国鉄運行の場合のパダンベサール・バタワース間も同様のようです。(タイ国鉄で購入の必要あり)

 またKTMの運行部分に関しては発券までネット上で行えます。(要クレジットカード)

 私の場合は1区間発券後クレジットカードの認証が出来なくなりました。翌日、カード会社から職場に電話が来て「不正使用の可能性があるので使用停止にした。」とのこと。以前、クアラルンプール→シンガポール間を発券したときにも停止されたので、カードを頻繁に使用する人や旅行先からの発券は要注意かもしれません。また、確認 の電話の後はすぐに使用することができました。

 料金はKTMの場合シンガポール発ですと、シンガポールドルの料金となり、マレーシアリンギと料金の数字は同じですので(例 RM30,S$30)レートからすると実質2倍の料金になります。時間に余裕があれば陸路シンガポール出国してマレーシアのジョホールバル(JB)から乗車すれば安くなると思います。

 タイ国鉄のチケットはインターネットでは発券できません。日本の旅行代理店でも入手できるようですが、かなりの手数料がかかるので、今回はタイの日本語の通じる旅行代理店にお願いしました。こちらの方法も手数料がかかりますが、チケットの郵送料を払っても日本で買うより安く済みま したし、数日でチケットを手に入れることができました。ちなみに送金は日本の銀行口座に指定された金額を振り込むだけなので手間はかかりません。

 マレーシアとタイの国境を越える列車の予約は、特に寝台車の場合、席数も少ないようなので早く予約したほうが良いです。

列車編成

優等列車であれば1~3等(もしくは2等)の客車車両で、座席車か寝台車。

食堂車もマレーシアとタイの国境区間(バターワース・ハジャイ間)を除けば連結されています。 また、食堂車がなくても車内販売はありますので、食料を買い込む必要はないです。また、この区間は1等寝台車も編成から外れますので、マレーシア・タイ間を国境越えするときは必然的に2等寝台車か座席車を利用することになります。

列車は冷房が強烈に効いている場合がありますので長袖シャツ以上の防寒対策が必須だと思います。比較的寒さに強い私ですが、シンガポール→クアラルンプール間の1等車座席は特に酷かった....冷蔵庫の中にいるようでした。 また、2等寝台は毛布はなくシーツしか置いてないので要注意です。シーツ1枚とはいえ、それなりの保温効果はありますが、かなり冷える寝台もあると聞きます。

ちなみにクアラルンプール→ハジャイの2等寝台はベッドが上段のうえ、デッキへのドアの真横だったので、自動ドアの開閉音とデッキで騒ぐ若者達でうるさくて最悪でした。予約が最後の1ベットだったのでしょうがないのですが、やはり定石通り車両中心近くの下段をお勧めします。

国境越え

マレーシアとシンガポール、タイのイミグレーションを越える必要があります。

 マレーシアの入国審査は、シンガポールの出国前に行われます。シンガポール駅はシンガポール国内にありながら鉄道部分はマレーシアの所有物だからです。 シンガポール駅のホームの端にマレーシアのイミグレがあり、ここが通れなければ列車に乗ることすらできません。イミグレでパスポートを提出するとコンピュータに登録を行い(入国のスタンプはなし)入国用紙が手渡せられますが、その場では提出せずに出国までに記入します。 この紙はパスポートに挟んでおいたところマレーシア出国時に回収されました。

 シンガポールの出国審査は列車が出発して、少し経つとシンガポール国内のWoodlandsという駅で全員降ろされ、ここで行われます。空路と同じ方法で出国手続きが行われますので問題ないと思います。

 マレーシアからシンガポールへの入国の場合はまた少し順序が異なり、シンガポールに渡る直前のジョホール・バルでイミグレの係員が来て車内でパスポートチェックを行い、ここでもスタンプは押されずサインをするだけです。その後にWoodlandsにて、入国書類を提出してシンガポールの入国審査を行います。

 マレーシアからタイへの入国ですが、日本人であっても正式にはビザが必要です。タイ王国のホームページを見ると「予約済みの往復の航空券を所持し、観光目的で30日以内の滞在をする場合、ビザは不要です。」との記載があります。片道の航空券ではダメですので、陸路での入国ではビザが必要ということになりますが、厳格には運用されていないようです。某有名ガイドブックにも、保証はしないがビザなし入国ができる記載もありますし、インターネット検索でもビザ無し入国が出来たと複数の情報がありましたので、私もビザを取らずに行きました。 

 イミグレの様子ですが、マレーシア・タイの国境駅であるパダンベサール駅に着くと乗客は荷物を持って全員降車します。 駅舎内に両国のイミグレがあり、マレーシア側の出国を終えると(ここではスタンプを押してもらえる)、続いてタイ側のイミグレーションがあり、入国書類を記入のあと入国審査を受けます。私の場合は「ビザは?」と、しっかり聞かれかなりドキドキしましたが、「持ってない」という返答の前には入国スタンプが押されていました。こういう質問があるということは、審査官はビザが必要なことは当然知っているということです。ですから、必ず入国が許可されるという保証はありませんので、この方法は全て自己責任で行ってください

 

治安について 重要!

マレーシアとタイの国境付近のタイ最南部3県は、同地域の分離独立を求める襲撃、爆弾事件が頻発しています。また、2004年12月9日には鉄道線路に爆弾が仕掛けられ爆発する事件も発生しています が、死傷者はいなかった模様です。 この近辺では私が通過した翌日(2004.4.28)に100名以上が死亡する暴動も起こっております。タイ国鉄ジャンクション駅であるハジャイもソンクラ県であり、2005.3.3現在も外務省の危険情報「渡航の是非を検討して下さい。」が発出されていますので、外務省の「海外安全ホームページ」等を参考にして、また現地でも最新の情報を入手しながら、細心の注意を払い自己責任で旅行計画を行ってください。

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